「今週末はどこか遠くへ旅に出たい」「美味しい海鮮とロマンチックな景色を楽しみたい」――そんな方に真っ先におすすめしたいのが、北海道南部に位置する港町、函館です。
函館は、かつて日本初の開港地の一つとして栄えた歴史を持ち、異国情緒あふれる洋館や教会群、レトロな赤レンガ倉庫、そして「100万ドルの夜景」と称される絶景がコンパクトなエリアにキュッと凝縮されています。移動の手間が少ないため、限られた時間で充実した旅を楽しみたい週末旅行者やカップル、女子旅にも最適な街です。
しかし、初めて函館を訪れる方の多くが悩むのが「函館山の夜景は何時に見に行けばいいの?」「朝市と五稜郭公園をどう組み合わせたら効率よく回れる?」というスケジュール管理です。
この記事では、全国各地を取材してきた旅行ライターの視点から、函館の魅力を徹底解説!失敗しない1泊2日の王道モデルコースや外せない観光スポット、絶品のご当地グルメまで網羅してお届けします。これさえ読めば、函館旅行の計画は完璧です。
函館が旅先として選ばれる理由
北海道の南の玄関口である函館市は、他の北海道の都市とは一線を画す独特の魅力を持っています。その最大の理由は、歴史が紡ぎ出した異国情緒豊かな街並みと、極めて優れたコンパクトさにあります。
安政6年(1859年)、横浜や長崎とともに日本で最初の国際貿易港として開港した函館には、早くから西洋文化が流れ込みました。港を見下ろす元町エリアには、美しい教会や旧領事館などの西洋建築が立ち並び、まるでヨーロッパの港町を歩いているかのような情景が広がっています。
さらに、旅行者にとって最大のメリットと言えるのが、主要な観光名所がほぼ数キロ圏内に集中していることです。街の中心部には市民や観光客の足として親しまれる「函館市電(路面電車)」が走っており、車を運転しないペーパードライバーや電車旅派の人でも、ストレスなくスムーズに観光スポットを巡ることができます。
もちろん、津軽海峡や太平洋に囲まれた港町ならではの食文化も大きな魅力。朝獲れの新鮮なイカをはじめとする極上の海鮮、函館発祥とされる澄み切った塩ラーメン、さらには地域に根付くローカルフードまで、胃袋がいくらあっても足りないほどの「グルメ天国」でもあります。
外せない観光スポット5選
函館を訪れたなら、絶対に外せない王道の観光スポットを5つピックアップしました。それぞれの見どころ、滞在時間の目安、どんな人におすすめかを詳しくご紹介します。
1. 函館山の夜景
「日本三大夜景」や「世界三大夜景」の一つとして世界的に知られる函館山からの夜景。標高334メートルの山頂展望台からは、津軽海峡と函館湾に挟まれた独特の「くびれ」部分に広がる街の灯りが一望できます。
見どころは、空の色が濃いブルーから漆黒へと変化していく「トワイライトタイム(日没前後約30分間)」です。街の明かりと自然の光が織りなす幻想的なグラデーションは、息をのむ美しさです。
- 見どころ:湾曲した海岸線が描く美しい光のアート、日没直後のグラデーション
- 所要時間の目安:約1時間30分〜2時間(ロープウェイ乗車や移動時間を含む)
- こんな人におすすめ:ロマンチックな時間を過ごしたいカップル、写真撮影を楽しみたい方、初函館の方
2. 五稜郭公園
五稜郭(ごりょうかく)は、江戸時代末期に建造された日本初の西洋式星形要塞です。幕末の戊辰戦争最後の戦いである「箱館戦争」の舞台としても知られています。
隣接する高さ約107メートルの「五稜郭タワー」展望台からは、綺麗な星形の全景を見下ろすことができます。春には約1,500本の桜が咲き誇る花見の名所となり、夏は青々とした緑、秋は紅葉、冬は堀が雪で覆われる「五稜星の夢」イルミネーションと、四季折々の表情を見せてくれます。

※雰囲気を伝えるためのイメージ画像(AI生成)です。実際の風景はGoogleマップや公式サイトでご覧ください。
- 見どころ:五稜郭タワーからの絶景、箱館奉行所の歴史的建築、四季折々の自然景観
- 所要時間の目安:約1時間30分〜2時間
- こんな人におすすめ:歴史好きな方、絶景写真を撮りたい方、散策を楽しみたいファミリー
3. 函館朝市
函館駅のすぐ目の前に広がる「函館朝市」は、約250もの店舗がひしめく巨大な市場です。鮮魚や干物、農産物などを扱う店が立ち並び、早朝から元気な呼び込みの声が飛び交います。
朝市名物の「元祖いか釣り掘」では、生けすで泳ぐ活イカを自分で釣り上げ、その場で捌いてもらって食べる体験が大人気。透き通るようなイカの刺身は絶品です。
- 見どころ:活イカの釣り体験、盛りだくさんの海鮮丼、威勢の良い市場の活気
- 所要時間の目安:約1時間〜1時間30分(朝食時間を含む)
- こんな人におすすめ:新鮮な海鮮を味わいたい方、朝活を楽しみたい方、お土産を探したい方
4. 元町の教会群
函館山の麓に広がる元町(もとまち)エリアは、幕末の開港とともに外国人が居留したことから、異国情緒漂う洋館や教会が多く残る散策エリアです。
「函館ハリストス正教会」や「カトリック元町教会」、「函館聖ヨハネ教会」などの歴史的建造物が点在しており、石畳の坂道(特に海へとまっすぐ続く「八幡坂」)からの景色は絵画のような美しさです。
- 見どころ:異国情緒あふれる教会建築、八幡坂からの港の眺望、レトロな洋館カフェ
- 所要時間の目安:約1時間〜2時間
- こんな人におすすめ:街歩きや建築散歩が好きな方、インスタ映えスポットを探している方
5. 金森赤レンガ倉庫
ベイエリアに佇む「金森(かねもり)赤レンガ倉庫」は、明治時代に建設された営業用倉庫群を再生した複合商業施設です。
赤レンガの重厚な外観の中には、函館ならではのお土産ショップ、インテリア雑貨店、ビアホール、スイーツショップなどがズラリと並んでいます。夜になると温かみのあるライトアップが施され、港町の風情をより引き立てます。
- 見どころ:歴史的建造物での買い物やグルメ、ベイエリアの港風景、夜間のライトアップ
- 所要時間の目安:約1時間〜1時間30分
- こんな人におすすめ:お土産を一度に揃えたい方、カフェで一息つきたい方
1泊2日で効率よく巡る!函館観光モデルコース
函館観光で多くの方が悩む「夜景の時間」と「朝市・五稜郭の組み合わせ」を完璧に解決する、1泊2日の王道モデルコースをご紹介します。移動は主に函館市電(路面電車)と徒歩、必要に応じてバスを利用するため、レンタカーがなくても安心して巡ることができます。
【1日目】五稜郭の歴史とロマンチックな100万ドルの夜景を堪能
- 12:00 函館駅に到着・ランチ
まずは函館駅周辺で名物の「函館塩ラーメン」を味わい、旅のエネルギーを補給。 - 13:30 市電で移動 > 五稜郭タワー&五稜郭公園散策
函館駅前から市電に乗り「五稜郭公園前」で下車。五稜郭タワーから星形の城郭を眺め、公園内や箱館奉行所をゆっくり散策します。 - 16:00 市電で移動 > 金森赤レンガ倉庫&元町散策
市電で「十字街」へ移動。赤レンガ倉庫でショッピングを楽しみ、八幡坂や元町の教会群を散策します。 - 17:30 函館山ロープウェイで山頂へ
日没の約30〜40分前にロープウェイで山頂へ向かうのが最大のポイント!明るい景色から夜景へと移り変わるトワイライトタイムを特等席で待ち受けます。 - 18:00 絶景の夜景鑑賞
街の明かりが瞬く感動的な夜景を満喫します。 - 19:30 ベイエリアまたは松風町でディナー
下山後、地元の新鮮な海鮮居酒屋で乾杯。小腹が空いたらハセガワストアの「焼き鳥弁当」を夜食に購入するのもおすすめです。
【2日目】活気あふれる朝市とレトロな街並みをめぐる
- 07:30 函館朝市で贅沢朝ごはん
早起きして朝市へ。「元祖いか釣り」を楽しんだ後、お好みの具材を乗せた豪華な海鮮丼を満喫します。 - 09:30 旧函館区公会堂&元町エリアのカフェ巡り
朝の澄んだ空気の中、鮮やかなブルーと黄色が印象的な「旧函館区公会堂」の内部を見学。レトロな洋館カフェで食後のコーヒータイムを。 - 12:00 ベイエリアでランチ
函館発祥の地場ハンバーガーチェーン「ラッキーピエロ」などで大満足のランチ。 - 13:30 函館駅周辺でお土産探し
駅ビルや周辺店舗で、銘菓や海産物の加工品などのお土産を買い揃えます。 - 15:00 函館出発・帰路へ
思い出とお土産を胸に、帰路につきます。
絶対に食べておきたい!函館のご当地グルメ
函館の旅を語る上で欠かせないのが、バラエティ豊かなご当地グルメです。現地で必ず味わいたい代表格をご紹介します。
■ 活イカ刺し
函館の「市の魚」でもあるイカ。特に初夏から冬にかけて獲れるスルメイカや、冬から春のヤリイカは絶品です。朝市などで食べる活イカ刺しは透明度が高く、コリコリとした歯ごたえと噛むほどに広がる甘みがたまりません。
■ 豪華海鮮丼
いくら、ウニ、カニ、ホタテなど、北海道の海の幸が溢れんばかりに盛り付けられた海鮮丼は朝市の名物。自分好みのネタを選んで乗せられる「お好み丼」も大人気です。

※雰囲気を伝えるためのイメージ画像(AI生成)です。実際の風景はGoogleマップや公式サイトでご覧ください。
■ 函館塩ラーメン
札幌の味噌、旭川の醤油と並び、北海道三大ラーメンに数えられる「函館塩ラーメン」。豚骨や鶏ガラ、昆布などの出汁を丁寧に引いたスープは、黄金色に澄み渡り、さっぱりとしながらも深いコクがあります。ストレートの細麺との相性も抜群です。
■ ハセガワストアの「焼き鳥弁当」
地元で「ハセスト」の愛称で親しまれるコンビニエンスストア「ハセガワストア」の名物。北海道で「焼き鳥」といえば豚肉を指すことが多く、じっくり焼き上げた豚精肉をご飯の上にのせ、甘辛い特製タレで仕上げたソウルフードです。店内で注文を受けてから作られるため、出来立てを味わえます。
アクセスとベストシーズン
函館へのアクセス方法と、旅の計画に役立つ季節ごとの特徴をまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 飛行機でのアクセス | 羽田空港から函館空港まで約1時間20分。函館空港から函館駅までは路線バスやリムジンバスで約20分と非常にスムーズです。 |
| 新幹線でのアクセス | 北海道新幹線で「新函館北斗駅」までアクセスし、そこから「はこだてライナー」に乗り換えて函館駅まで約15〜20分です。 |
| 市内の交通手段 | 観光の軸となるのは「函館市電(路面電車)」です。主要スポットの近くに停留所があり、お得な1日乗車券を利用すると大変便利です。 |
| 春(4月〜6月) | GW前後に五稜郭公園の桜が見頃を迎えます。気候も過ごしやすく、街歩きに最適なシーズンです。※春先は朝晩が冷え込むため上着が必要です。 |
| 夏(7月〜8月) | 本州のような厳しい暑さが少なく、カラッとした心地よい気候です。イカ漁が本格化し、新鮮なスルメイカを味わえます。 |
| 秋(9月〜11月) | 見事な紅葉が街を彩ります。秋の味覚も豊富で、グルメ目当ての旅行には絶好の季節です。11月からは防寒対策を万全にしましょう。 |
| 冬(12月〜3月) | 雪化粧を纏った異国情緒ある街並みが美しく、五稜郭のイルミネーションやクリスマスのイベントが開催されます。夜景観賞の際は万全の防寒着が必要です。 |
※運賃や運行スケジュール、各種キャンペーン等の最新情報は、訪問前に必ず公式サイト等でご確認ください。
よくある質問(Q&A)
Q1. 函館山の夜景鑑賞はどの時間帯に行くのがベストですか?
A. 日没の約30分前までに山頂展望台に到着しておくのがベストです。太陽が沈み、空が濃い青色から黒へと変わる「トワイライトタイム」は、街の明かりと空のグラデーションが最も美しく映えます。混雑期(GWや夏休みなど)はロープウェイに乗るまで待ち時間が発生するため、日没の1時間前には山麓駅に着くよう余裕を持って行動しましょう。
Q2. 車がなくても(レンタカーなしで)観光できますか?
A. 十分に観光可能です。函館は主要な観光地(函館駅、朝市、金森赤レンガ倉庫、元町、函館山ロープウェイ、五稜郭など)が市電(路面電車)や路線バスの沿線に集まっています。市電1日乗車券などを活用すれば、車がなくても非常に効率的かつスマートに回ることができます。
Q3. 函館朝市は何時ごろ行くのがおすすめですか?
A. 朝7:00〜9:00頃に訪れるのがおすすめです。朝市は早朝(5:00〜6:00頃)から開店していますが、ピーク時の活気を楽しみつつ朝食をとるなら7時以降が動きやすいでしょう。お昼過ぎ(14:00前後)には多くの店が閉まってしまうため、必ず午前中の早い時間帯に訪問してください。
Q4. 1泊2日の旅行費用(予算)はどのくらい見ておけばいいですか?
A. 首都圏発の場合、往復の交通費と宿泊費を合わせておひとり様約35,000円〜60,000円程度が目安となります(時期や利用交通機関により変動します)。現地での食費や観光施設の入館料、お土産代として、別途15,000円〜25,000円程度を見ておくと、海鮮やグルメを存分に楽しむことができるでしょう。※訪問前にお得な各種きっぷやプランの最新情報をご確認ください。
まとめ:異国情緒と絶品グルメが詰まった函館へ出かけよう
函館は、「ロマンチックな景観」「深みのある歴史」「絶品のご当地グルメ」がコンパクトなエリアに凝縮された、国内屈指の観光都市です。
1泊2日という短い日程でも、モデルコースに沿って巡れば、100万ドルの夜景、星形の五稜郭、活気溢れる朝市、異国情緒ただよう街歩きをすべて無理なく体験できます。
季節ごとに異なる美しさを見せる港町・函館。次の週末は、心とお腹を満たす特別な旅へ出かけてみませんか?まずは航空券や新幹線、魅力的なホテルの空室状況をチェックして、最高の旅の計画をスタートさせましょう!
お出かけ前の最新情報はこちら
函館(北海道函館市)の各施設の営業時間・入館料・アクセスは変更されることがあります。訪問前に必ず公式サイトやGoogleマップで最新の情報をご確認ください。
